1948年、山口県生まれ。1971年、早稲田大学文学部卒。同年、NHK入局。主婦や働く女性を対象とした番組、美術番組、旅番組、ニュース、「ラジオ深夜便」、NHKスペシャル「人体」「映像の世紀」等、大型シリーズのナレーション多数を担当。2005年、女性として初のアナウンス室長。2007年、NHK退職。LLP「ことばの杜」代表。2000年・放送文化基金賞、2009年・徳川夢声市民賞受賞。東京大学客員准教授、女子美術大学講師等歴任。「ことばで『私』を育てる」他、著書多数。FM TOKYO「感じて、漢字の世界」毎週土曜日 JFN全国38局ネットで放送中。
山根基世の抱負
私が36年間のアナウンサー生活の中で味わった「ことばの喜び」を、子どもたちを初め、一人でも多くの方にお伝えしたいと思います。聴く喜び、伝える喜び、会話する喜び・・・そして又その喜びをもたらす「人間の声」の温もりも知ってほしい。世界には古来、数え切れないほどの優れた文学作品が遺されてきました。文字によって伝えられてきた素晴らしい作品を、私たちは新たに「声」によって記録し、伝えていきたいと思っています。
たった一言が生涯残る傷になるなど、ことばには凶器のような側面があることもよく承知しています。しかしだからこそ、幸せをもたらすことばに充ち満ちた、豊潤な「ことばの杜」を築きたい。万葉集に「日本(やまと)の国は言霊の幸ふ国」とあるように、「ことばの力」によって、幸せな世の中を実現していきたいものです。
主な講演テーマ
- もう一度考えたいことばの力
- であいの旅
- 朗読の楽しみ
著書
- 『ことばで「私」を育てる』 出版社:講談社(2006/5/16)
- 『「ことば」ほどおいしいものはない』 出版社:講談社(2010/10)
- 『であいの旅』 出版社:文藝春秋(1991/10)毎日新聞社(1988/7/10)
- 『歩きながら』 出版社:文春文庫(1994/04)文化出版局(1989/04)
- 『女・今を一心に生きる』 出版社:三笠書房(2001/01)
- 『いま、子どもが危ない!―読売新聞NIE「教育に新聞を」シンポジウムからの提言 子どもを救う「言葉の力」』 出版社:五月書房(2007/10)
- これで解決!好感度を上げる話し方 出版社:主婦の友社(2007/12)
- ネコのあぶく 出版社:毎日新聞社(1995/08)
- 旅のあとさき 出版社:文化出版局(1991/11)
- 日本列島幸せさがし 出版社:講談社(1993/09)