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きりぎりす

作品データ

きりぎりす
石井庸子
  • 作品名:きりぎりす
  •  著者:太宰治
  • 読み手:石井庸子
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  • 読み手からのコメント:
     妻から見て太宰を自虐的に描いた作品とみると、語り手「私」は美知子夫人の視点に思え、俗世を作者の目から風刺した作品とみれば、語り手は太宰の分身に思え……語り手である妻と画家の夫、見方によってはそのどちらにも太宰が透けてみえる〈騙し絵〉のようなおもしろさに心惹かれました。 また、ずるずると思い起こしては言い連ねていくいわば芋蔓式の文体は、心憎いほど女性らしさが滲んでいて、朗読する難しさを感じつつも読みごたえがありました。

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  • きりぎりす その1
  • きりぎりす その2

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