イベントレポート

ことばの杜第1回定期朗読会

10月27日(土)神楽坂の「音楽の友ホール」で開催されました。
チケットは完売したものの当日はなんと関東地方に台風が。しかし大雨の中足を運んでいただき、おかげさまで満員御礼!みなさまのおかげで大盛況のうちに終了いたしました。
今回は、数多の文学作品の中から、秋の夜空に不思議な光彩を放つ星々のような作品を3人が朗読。

宮本隆治 『ないもの、あります』

筑摩書房『ないもの、あります』
著者:クラフト・エヴィング商會
定価:1,470円(税込)

私達が普段何気なく使っている言葉「転ばぬ先の杖」「堪忍袋の緒」etc。でもそれらはどんな「杖」であり「緒」なのか?誰もそれを見たことがない・・・。そうしたこの世の様々な「ないもの」を取り揃えたユニーク短編集。

山根基世 『教授宅の留守番』~夜明けの縁をさ迷う人々~

角川書店『夜明けの縁をさ迷う人々』
著者:小川洋子
定価:1,365円(税込)

「他人の生活を覗き見してみたい!」どんな間取りの部屋に住み、どんな家具や調度品を使っているのか?そんな好奇心をくすぐりつつ、読者を思わぬ世界に引きずり込んでいく・・・。「夜明けの縁をさ迷う人々」に収められた1作品。

広瀬修子 『葉桜と魔笛』

『太宰治全集』
著者:太宰治

虫の音や紅葉、枯葉などに宿る“もののあわれ”を追求してきた日本文化。研ぎ澄まされたその感性の極致で父・姉・妹の家族の絆に筆を走らせる。昭和14年「若草」に発表された作品。

3人によるトークセッション

お客様からの質問に思わず3人で考え込む場面も・・・。
会場一体となって朗読について考え、意見を交わせる良い場となりました。