2011年4月2日 東京文化会館小ホールで「語りと音楽~≪大人のための≫ガリバー旅行記」が行われました。
誰もが、子どものころから親しんだガリバー。小人国に流れ着き、浜辺に寝たまま髪の毛まで杭に繋がれたガリバーの挿絵を覚えている方も多いことでしょう。
実はジョナサン・スウィフトの原作にはその続きがあるのです。ガリバーの訪れた不思議な国々の中には日本も・・・。原民喜の翻訳による『ガリバー旅行記』から、知られざる冒険の物語をご紹介しました。
テレマン作曲の『ガリバー組曲』などが、バロック・ヴァイオリンにヴィオラ・ダ・ガンバ、そしてチェンバロといった古楽器で演奏されました。
当時大流行し、夏目漱石をはじめ明治の文豪にも影響のあった『ガリバー旅行記』。
時代と社会と人間への辛辣な風刺、毒あるユーモア……
語りと音楽のコラボレーションでその世界を表現できたでしょうか。
なお、この公演は、東日本大震災の復興支援公演として、2011年10月28日には神戸朝日ホール、12月8日には長崎ブリックホールで行われました。
神戸、長崎の公演では、神戸女学院大学音楽部の若手演奏家が音楽を担当。
<フルート>樋口 藍さん、廣瀬紀衣さん <電子チェンバロ>小林聡子さん
電子チェンバロは、ローランド株式会社様より、C-30をご協力いただきました。
長崎公演では、長崎ブリックホール 河野館長のご協力で、地元の高校生100人を招待することができました。
長崎西高等学校放送部の皆さんとはロビーで面会。生徒さんから質問もあり、短い時間でしたが楽しい時間を過ごさせていただきました。
会場へ起こし下さった皆さん、ありがとうございました。
写真:©堀田力丸 ©Kotobanomori